KLセントラル駅でグローバル社会を見た

朝起きたらそこはクアラルンプール。
窓から朝の景色を眺めてみると、やっぱり大都会だなここは。

窓からの風景

シャワーを浴びて、初クアラルンプールに繰り出す。

ちなみにホテルの外観はこんな感じ。

TUNE HOTELの外観

ホテルを出て早速問題にぶつかった。

「道渡れねーぞこれ…どうやって渡るんだ?」

交差点

信号はついてるんだけど、横断歩道にバイクが並んでるわ、車線は多いわ、信号がどっちむいてるのかわからないわで、渡るタイミングがつかめない…。とりあえず対策として、慣れてそうな地元民の後ろについて行きながら渡った。思った以上に交通は激しいわ。こりゃ慣れが必要だな…。

何とか渡りきって、駅に向かってストリートを歩いていく。

ストリート

街自体は大都会だけど、道を歩きながらディテールを見て行くと、まだインフラが不十分な部分も目につく。

ボロボロで壊れそうな建物があったり、

ボロい建物
古い集合住宅

まだ測道にはドブもあって、ネズミくんも元気だった。

ドブとネズミくん

小学生の頃は東京にもまだドブがあって、ボールがドブに入っちゃったり、ドブの中をのぞくとネズミが走ってたりしたなぁ…なんて懐かしく思い出しつつも、振り返れば現在の東京以上の大都市が広がっているというコントラストが面白いと思った。

大都市

ストリートを5分くらい歩いてモノレールの駅に到着。

モノレールの駅

今日はまず「KLセントラル」というクアラルンプールの中央駅のようなところに向かう。

これが切符の自動販売機。タッチパネルのモニターに路線図が出るので、行く駅をタッチして、表示された金額を入れると切符が出てくる。でも5リンギット札までしか対応していないので、細かいお金がない時は窓口に並んで買う。

切符自販機

切符と行っても紙ではなく、プラスチックのコイン。

コイン

駅に入る時は、日本のSuicaとかと同じくコインをタッチして中に入り、駅から出るときは、自動改札についている入れ口にコインを入れて出るという仕組み。

駅のホームはコンパクトね。

駅のホーム

モノレールもコンパクトな2両編成だった。

モノレール

モノレールに乗って、KLセントラル駅へ。
モノレールの中にはマレーシア系・中国系・インド系、その他もろもろ、多種多様な人種や宗教の人が乗っている。

モノレールの中

モノレールから見える風景も、マレーシアの多様性を物語るものだった。

まずはモスク。

モスク

そして仏教寺院。

仏教の寺院

さらにヒンズー教寺院。

ヒンズー教寺院

街中に3つの宗教の施設がどどんとそびえている様子は、同じく他民族国家のアメリカにもなかったな。特に僕がアメリカに住んでいた10年前は、9.11の同時テロによる国際的な宗教対立のまっただ中だったので、違う宗教がこれだけ至近距離で混ざるように共存できているのはなぜなんだろうと、電車に揺られつつ考えた。

20分くらいで終点のKLセントラルに到着。

KLセントラルは、クアラルンプールの鉄道網が集まる中央駅なんだけど、なぜかモノレールだけ、少し離れたところに駅があって、そこから歩かなければならない。

メインのKLセントラルに向かう途中

今回なぜこの駅に来たかというと、空港に向かうバスの乗り場がどこにあるか確かめたかったから。明日はペナンに向かうため早朝にバスで空港に向かわなくてはならないんだけど、その際乗り場がわからないとか、けっこう離れた場所にあったとかで乗り遅れたら大変なので、念には念を入れてまずは下見。海外は何が起こるかわからないし、なんせ誰も助けてくれない一人旅、その辺のチェックは抜かりなくやらなくてはならない。

バス乗り場は、メインのKLセントラル駅の1階にあった。工事中の影響でかなりホコリっぽいトンネルのような場所だ。

バス乗り場

とりあえずバス乗り場はわかったので一安心。メインのKLセントラルのビルディングでランチでもすることにした。

建物自体は新しくて近代的なんだけど、露店みたいなのがあって少しカオスな感じね。

KLセントラルの露店

古本市もやってた。

KLセントラルの古本市

ランチはマクドナルドでとることにした。
ご当地ハンバーガーみたいなのあるかな〜と期待して入ったものの、そんなに変わったものはなく、とりあえず日本には売ってない辛めのチキンハンバーガーを頼んだ。

塩とペッパー、ケチャップがセルフでついているのはアメリカと同じ。マレーシアにはそれに加えてチリソースもあった(オレンジのやつね)。これは珍しいとポテトにつけて食べてみると、なかなか辛さで一気に汗が出てきたよ。

塩とペッパー、ケチャップにチリソース

マックを食べ終え、しばらくボーッと人間観察をした。

ホントにここはいろんな人種の人がいるんだけど、面白いのが、マジョリティがわからないこと。調べるとマレーシアなので当然マレー人が一番多いはずなんだけど、ここには中華系やインド系の人、中東やアフリカ系の人、そして欧米の人もそれなりにいて、正直どこの誰の国なのかわからないんだよね。アメリカのようにいろんな人種はいるけど、白人&キリスト教が主役な国とは違う、それぞれがそれぞれ優劣を気にせずに生きている感がある。

もちろん僕は昨日来たばかりだし、詳しいことはわからないけれど、この独特な「ゆるい平等感」みたいなものが、これからのグローバルな社会の風景なんじゃないかと思った。アングロサクソンの一民族支配みたいなものが終わり、アジアの時代が来るならば、この街は近い将来、ニューヨークのような世界の中心都市になるかもしれない。クアラルンプール1日目の午前中に、早くもそんなことを考えたりしていた。

続く。

 

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