いつか旅立つ、その日まで。子育てと有限性の話

ちょっと前にRTで流れてきたこの記事。子育て世代なら誰もが通る道というか、身にしみて共感できる内容なんじゃないでしょうか。

川上未映子 わたしの人生から友達が消えた[PR] | 川上未映子のびんづめ日記 | 日経DUAL

要約すると、子どもが生まれてから出かけたり遊んだりすることがなくなり、友人とも疎遠になった…という内容です。

実際子どもが生まれてから1〜2年は、子ども中心の生活で遊びに行く余裕なんてありませんし、仕事もかなり制限されます。そんな時間的、精神的にアップアップな生活の中で、たまに「は〜」と大きなため息をつきつつぼやきの一言でも言いたくなる気持ちは、誰にでもあることでしょう。

当然のその比重は母親のほうが大きいわけですが、父親のほうも仕事をしつつ、子どもと妻の両方をケアするというバランサー的な役割はなかなか大変だったりします。

そんな中で、遊ぶことだけでなく、自分のやりたいことをやったり、何かに挑戦したりすることはキャパ的に難しくなる上に、子どものことを考えると慎重にならざるを得ません。自由奔放に生きてきた自分にはこれが一番堪えたような気がします。進みたいのに、ブレーキしか踏めないようなやるせなさは少なからずありました。

しかし今はそのような思いはなく、完全に納得して受け入れています。子どもとの関係性における有限性とでもいいましょうか、とりあえず下記の記事にある『毎日かあさん』に、その考えが凝縮されていると思いました。同時に前述の記事のアンサーソング的な内容だとも思いますね。

今週の毎日新聞漫画『毎日かあさん』に全社会人が切なくなる現象が発生中!

小学生になった息子を見て、子どもが大きくなるのはあっという間だなと感じます。要するに、かわいい息子とこれだけ近しい距離で過ごせるのは、せいぜいあと数年なわけです。

遊ぶことややりたいことはいつでもできますし、友人を作ることも金を稼ぐこともいつでもできます。しかし息子との今の関係性は、もう二度と帰ってきません。その有限性を考えれば、今の貴重な時間をどう過ごすかはおのずと答えが決まってきます。

貴重な時間を無駄にすることなく、息子とはなるべく多くの時間を一緒に過ごしたいですね。彼が僕の元を離れ、旅立っていく時、きっと僕自身の新たな旅も始まるのでしょう。楽しみでもあり、切なくもある、そんなことを考える桜の季節であります。

最後はこのCM動画で締めたいと思います。いいコピーですよねぇこれ。

 

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