ベストミックス始めました(後編)

前回からの続き。

僕は原発とか地震に関する東日本の切迫した空気が嫌で九州に来たんだけど、今はだいぶ落ち着いたので(原発は落ち着いてないけど)、東京に戻ってもいいと思ってる。でもなんで今も福岡に住んでいるのかと言えば、前回話したリスクヘッジの点が一つ。そしてあともう一つ理由がある。それは福岡が抜群に暮らしやすいから。

それなりに都会で便利だし、自然も多いし、ご飯もうまい。生活にかかるコストが安い。でも東京も大好きな街なので、両方の街の「いいとこどり」みたいな今のディアルライフに大変満足している。

次は海外にも拠点を作りたいと思っていて、東南アジアあたりを狙っている。なぜなら寒いのが大の苦手だから、冬は常夏の国に逃げたいのだ。アジアの国々は景気もいいので、今後のことを考えると日本よりもビジネスがしやすいかもしれないし、日本はいろいろ殺伐としている雰囲気があるので、東南アジアのゆるい空気でリラックスするのもいいかもしれない。きれいな南国の海とか見ながらね。

そんなことを考えているとベストミックスって考え方は、リスクヘッジよりも、人生を楽しくしたり、豊かにしてくれる意味合いのほうが強いんじゃないかと思うようになってくるのよね。

例えばこの間上毛町という自然豊かな場所でノマドライフをしている友人を訪ねにいったんだけど、自然が素晴らしくて、平日は都会で過ごして、週末は大自然で生きるなんてミックスもいいと思った。

雁股庵裏口

もちろんミックスは住む場所だけの話ではない。仕事も同じ仕事を一生やるような時代は終わったので、本業以外に、他にやりたいことを始めるのもいいだろう。お金もたくさん持っているなら複数の通貨に分けたほうがいいし、友人や恋人もいろんな人と付き合ってベストミックスを作るのもいいかもなんていうと怒られるだろうか。

今の生活の「メイン」以外に「サブ」を作って、自分なりのベストミックスを作る。世の中は常に変わるから、それに合わせた自分なりのベストミックスを模索し、組み立てていく。一つに依存したり、偏るのではなく、複数に分散してバランスをとる。そんなベストミックスの確立が、これからの健全な生き方のような気がする。

このミックスは自分のライフスタイルや好みに合わせて、自分で考えて自分で決めるしかないんだよね。正解は外部にはないし、試行錯誤しながら組み立てていくしかない。

ベストミックスを探る旅は、まだ始まったばかり。
おしまい。