健康を意識しすぎて身体を壊した記録

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昨日体調を崩した。

多分原因は、「健康意識しすぎて無理した」ことだと推測している。

今年に入ってから鬼のように愛飲していたコーラはほとんど飲まなくなり、春になってからは、筋トレ、ランニング、そして食事では極力糖質をとらないようにし、人生初のダイエットみたいなこともやってみた。

そしたらけっこう順調に体重が落ちていくし、少しずつ筋肉がついていく感じもしてきて、それが嬉しくてさらにはりきってしまった。でも数字の結果の割には身体の調子が芳しくなく、というか明らかに調子が悪く、昨日は熱が出てずっと寝てるという始末…。風邪とはちょっと違うから、思い当たるところは、「身体に負荷をかけすぎた」としか考えられないのよね。やりすぎだったと思う。

こんな状態なので、今日はゆっくりしつつ、なんでこんな健康を意識するようになったか記録してみる。

 

原因その1:昨年末に死にかけた(心の中で)

去年のクリスマス。僕は38度の高熱と頭痛でずっと寝ていた。それなら単なる風邪と同じだが、同時に足首の傷が異常なほど腫れて、立ち上がると激痛が走るような状態。この原因不明の足の様子と、下がらない熱で、だんだん心配になってきた。

「自分は大きな病魔に侵されているのではないか」と。

ネットでそれらしきものを調べてみると、2つ病気の候補があった。

「胃がん」と「エイズ」である。

それを見た瞬間、「あぁ、終わった」と思った。この2択は強烈すぎ。

「いろんなところに行けたし、やりたいこともだいたいやってきた。けっこう楽しい人生だったと思ってる。でもそれは短いから、神様がそうさせてくれたに違いない」

「多分自分の命はあと半年くらいだろうから、もう仕事しないでやりたいことをやろう。死んだら生命保険がおりるからワイフと息子はそれで当分しのげるはずだ」

「とりあえず夢だったオーストラリア横断鉄道に乗って、写真撮って絵でも描いて人生の幕を閉じよう」

なんてことを考えつつ、死ぬ前に会いたい人リストを自分の頭の中で作っていた去年のクリスマスは、忘れられないクリスマスとなるであろう。

まあ、総合病院で調べてもらったら何ともなかったんだけどさ!

でも足の傷はなかなかやっかいで、傷口から細菌が入り腫れていたようで、痛みはなかなかとれなかった。足を引きずりながら健康の尊さや、身体の一部が不調だとこれだけ生活や気分に響くものかと文字通り痛感していた。(通院は3ヵ月かかった)

健康の時はさ、「食べたいもの我慢して長生きするより、食べたいもの食べて早死にしたほうがマシだ!」とか豪語しちゃったりするじゃない。でも実際身体壊してみると、「あぁ、もっと身体にいいもの食べておけば良かったなぁ…」になるし、「身体が資本」と言われるけど、身体壊すと、資本がどんどん流出していくのよね。治療で金はかかる上に、仕事できないし、動けないから何も経験できない上に作り出すこともできない。

まあごくごく当たり前のことを書いてるんだけど、この辺は健康体で突っ走ってこれた人間にはわからないのよね。健康であるから得られる果実があって、それがいかに美味しい果実かは、不健康になって初めてわかるのだ。

てことで、健康の有り難みを知る経験が、去年サンタからいただいたクリスマスプレゼントだったと思ったりしている。

 

原因その2:90〜100歳くらいまで生きることを真剣に考えた

おそらく僕らが老人になる頃には、医療の発達で平均寿命はもっと上がり、おそらく90〜100歳まで生きる人は珍しくなくなるであろう。

みんな長生きできて、めでたしめでたし…。

…になるだろうか?

考えてみてほしい。定年をすぎてもあと30〜40年前後は「生きなくてはならない」。

てことはおちおち年をとっていられないのだ。30年〜40年を「残りの人生」と呼ぶにはあまりにも長過ぎて「残り」にはならないだろう。

僕らはその「まだ死ねない」30〜40年前後を、どう過ごすか真剣に考えないといけないし、おそらく何らかの目標や夢のようなものが「まだ」必要で、さらには「女にモテたい」みたいな原始的な欲求も色濃く残っているに違いない。そのためには、若者のように俊敏でなくとも、「動く身体」が必要だ。

50歳近くになるB’zの稲葉浩志氏がNHKの番組で「どう老化を遅らせるか」みたいなことを話していて、その時はステージに立つ人間は大変だなと思ったけれども、おそらくこれから僕ら一人一人にその課題が突きつけられると思う。

どう「動く」肉体をキープするか。その課題を真剣に取り組んだ人間と、そうでない人間とで、長過ぎる定年後の人生は変わってくるに違いない。

僕はもうすぐ35なので、今年を機にちょこっとその辺の肉体との付き合い方を考えてみようと思った。

まだダイエットが必要な身体ではないけれど、いずれ代謝が落ち、太っていく身体になるだろうから、今のうちに多少の負荷をかけることを習慣にして、これからの長い人生(多分)をなるべく楽しめるようにしたいし、去年のクリスマスのような思いをしながら生きるのは嫌なので、できる限り健康でいたい。

そんなことを考えて筋トレとかダイエットとかやったら、楽しくなってやりすぎて身体を壊しまったというオチなんだけど、まあそれで締めるのもアレなので「もっとうまく工夫してがんばる!」と意気込んで終わりたいと思います。

おしまい。