胃カメラ体験ドキュメント(後編)- ピロリ菌検査で胃がんを予防する

 

前回からの続き。

胃カメラ検査の朝を迎えました。憂鬱で胃に穴があきそうです。

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今回は将来胃カメラを受ける人向けに、行程をダイジェスト的に書いていこうと思います。

前回の記事に書いた通り、検査時は胃を空にしないといけないので、12時間は絶食でした。

胃腸科に着くと、まず看護婦さんに検査行程の説明をされました。

僕が受ける検査は、口ではなく鼻から入れるタイプでした。鼻のほうが穴が小さい分、なんとなくキツそうな感じがしますが、口からの検査よりだいぶ楽だそうです。

注意点として、検査中はつばを飲み込まず、全部口の外に出すよう言われました。喉に管が通っているので、飲むとつばが呼吸器のほうに流れてしまい、むせてしまうそうです。

 

■麻酔

まずは看護婦さんから、胃の泡をとるという水薬が入った紙コップを渡されました。半透明のバリウムのような液体です。

「味合わないで飲んでください」と言われたので、鼻の息をとめて一気に飲み干しました。確かに味わったらとても飲めない液体でした。味はあまりしないですが、液体の糊を飲んでいるような、飲み物とは言えない味です。

次に鼻の奥にスプレーをします。シュッと両穴に。ええ、刺激で涙がこぼれます。

最後は、鼻から喉にかけて麻酔をかけるために、鼻の穴からどろっとした液体を入れられます。液体が喉に到達したらそのまま飲んでくださいとのこと。言われるがまま、気持ち悪い液体を飲み込みます。

その後麻酔が効き始めるまで、10分くらい待ちます。

この時点ですでにかなり疲れてましたが、終わってみて思えば、この麻酔の行程が一番大変で、この時点で検査の半分が終わったようなものです。

 

■胃カメラ挿入

そしてついに主治医の先生登場です。

先生が動きをチェックしている胃カメラを見て、「これが入るのか…」と憂鬱になりました。

ベッドに横になり、胃カメラ挿入。麻酔が効いているとはいえ、やっぱり入ってきているのがわかるので、気持ち悪いというより、気持ちを落ち着かせるのが大変でした。

ただ検査している間、看護婦さんがずっと肩をさすっていてくれるんですね。やっぱり人肌というのは精神安定には効果的だなぁとありがたく感じました。

あと僕の頭の上にタブレットが設置されており、カメラの映像を見ることができたので、自分の内部をマジマジと見ながら、気をそらすことができました。

カメラは鼻から喉、食道をどんどん通っていきました。そして「はーい、そろそろ胃の中に入りま〜す」と先生がいい、カメラは胃の中へ。

初めて見る自分の胃の内部は、さすが12時間断食しただけあって、何も入っていないきれいな「胃空間」が広がっていました。

「きれいですね。これはピロリ菌はいなさそうですね」と先生も言ってくれたので一安心でした。

胃の中をよく見るために、何回かカメラから水が噴射されました。胃の中が少しヒヤッとして不思議な感じです。

 

■胃カメラ終了

一通り胃の中を見て、無事検査は終了。時間は5〜10分程度だったでしょうか。カメラが抜かれてかなりホッとしました。

最後に採血をして、病院を出ました。

喉の麻酔が切れるまでの数十分は、つばを飲み込んでも喉元を通った感じがせず気持ち悪かったですが、それが終わったあとは何ともなく、普通に食事もできました。

終わってみれば、そこまで大変ではなかった、というのが正直な感想です。初めてゆえの精神的な負担が大きかっただけで、検査自体はそこまで苦しいものではなかったです。なので次受けることになった時は、もう少し楽に受けられると思いますね。できればもう受けたくないですけど…。

 

■審査結果と費用

検査結果が出るまでに1週間かかるとのことでした。

1週間後確認したところ、「ピロリ菌なし」でした。めでたしめでたし。もしもピロリ菌感染が確認された場合は、投薬等で除菌していくそうです。

ちなみに費用は胃カメラ検査と採血で4470円でした。これで胃がんが予防できたと思えば安いものです。皆さんも検査にいってみてはいかがでしょうか。