貧乏な人と裕福な人

「あ、わかった、俺貧乏人と合わないんだわ」

と夜、自宅に向かって自転車こいでいる時にハッと気づいた。

今までいろんな人と出会ったけれども、すれ違ったり、なんか合わないなと思って、疎遠になってしまった人たちがいるわけで、どうしてそうなってしまったんだろう?と考えていて、その点に気づいた。あとそれにひもづく形で3つの似たようなことが思いついたので、勢いで書いてしまおう。当然自分を基準にして書くわけだから、主観100%ね。


 

■貧乏な人と裕福な人

お金のあるなしは関係ない。貧乏人とは「いくらあっても満足しない人のこと」とウルグアイのホセ・ムヒカ大統領も言っているように

足りないものを数える人が貧乏で、あるものを数える人が裕福。

と僕は常々思ってきた。

お金であれ、能力であれ、環境であれ、自分にこれが足りない、あれが足りないと思っている人は、すなわち貧乏だ。足りない部分がなくなるなんてことは一生ないわけだから、足りない部分にフォーカスしてしまう人は死ぬまで貧乏。金持ちの貧乏人もけっこう多いことだろう。

ただ貧乏なだけならいいんだけど、そういう人ってたいてい自分より足りてない人を蔑み、足りている人を妬んだりする上に、表面には出さずに影でこそこそやるからとてもたちが悪い。

逆にあるものを数える人は裕福だよね。自分にはいろいろあってラッキー、とか思ってるんだから。自分は完全にこっちのタイプ。詳しくはこの記事で書いた。

だから、貧乏な人とは考えてることが真逆なゆえ、合わないのも当たり前か、とか思った次第。

 

■凸な人、凹な人

人は誰でも得手不得手があるように、その人の能力にも凸凹(でこぼこ)があるよね。

僕は技術職だから、基本的には「凸」の部分(得意分野)で仕事をしてるゆえ、まわりにもそういう人たちが多い。基本的に仕事も生活もうまくいっている人たちは「凸」をうまく活かしてると思うんだよね。この人大丈夫か?と思えるような人でも「凸」が際立ってるから、うまくバランスとれてるような感じ。自分もその部類に入るのであろう。

で、逆にうまくいってない人ってたいてい「凹」の部分で悩んじゃっているように思う。面白いのは、そういうことで悩んでる人たちはちゃんとしてる人たちが多いんだよね。仕事や礼儀や人とのコミュニケーションなど、ちゃんとできるのに、「自分はあれができない、人とうまくやれない」みたいな感じで悩んでるの。

日本の平均点教育の悪い部分ってここだと思うよ。凸を伸ばすより、凹を平らにしようとするじゃない。「お前はここが弱いから、ここをしっかりしろ」みたいな感じで。でも凹を平らにしたって、誰も「普通」なものに評価はしてくれないんだよね。むしろ凹だらけでも、際立った凸があれば、そこを評価して、お金も払ってくれるわけじゃない。「強みの上に自己を築け」と日本人に人気なドラッカー先生も言ってるように。

アメリカに住んでみて思うけど、日本人ってすごく優秀なんだよね。でも凹を気にして、そこを埋めることに労力使いすぎてて、せっかくの凸を活かし切れてないように思う。日本人に自信がない人が多いのは、凹があるからではなく、凸を磨ききれてないからではないだろうか。普通になることに一生懸命なのに、普通なゆえに自信がない。それっておかしいよね。

 

■晴れ男と雨男

僕は自分を「晴れ男」だと思ってる。そして僕のワイフも自分を「晴れ女」だと言っている。

しかしちゃんと考えれば、僕らが出かける日に雨の日がないわけではない。二人で傘さして歩くこともよくある。

逆に雨男を自称する人と、青空の下を歩くことだってよくある。

多分それは晴れの日と雨の日のどちらにフォーカスするかで、変わるのであろう。

僕は自分が外に出るタイミングでちょうど雨がやんだり、雨マークの天気予報が外れた日にたまたま出かける用事があったりして、そんな日にたまたま「晴れ男だね〜」みたいにお世辞を言ってくれる人がいて、「そうか自分は晴れ男なのか」と勝手に思い込んだ。だから同じようなシチューエーションで雨が降ってなかったりすると、「ほらな、やっぱり」となる。

そして雨の日はどうかというと、正直全く意識していない。笑
「晴れ男」なんて概念すら忘れている。

多分雨男はこれの逆なのだろう。

多分幸せ感というのは、そういう「思い込み」の部分に出るのであろう。10回挑戦して1回成功した場合、「9回失敗したけど、1回は成功したぞ!」と喜ぶのと、「10回もやったのに1回しか成功しなかった」と落胆するのでは、同じ出来事でも捉え方は180度違う。

 

と気づいたことを主観たっぷりで書いてみた。これは僕の人生の経験を元に書いたので、正しいかどうかなんてこだわらない。ただ自分が幸せになるためには、貧乏より裕福さを感じていたいし、凸を活かしたいし、晴れ男でいたほうがいいと思うのだ。

もしこの文章を見て、むかついたり、負の感情を感じてしまう人は、多分僕と会ってもすれ違ったり、疎遠になるだろうね。仕方がないことだ。

以上おしまい。

参考資料:世界一貧乏な大統領の、突き刺さるスピーチ「今、人間が見直すべきこと」