牛丼とアジアの相対性物価論 – 日本は物価が安い国

仕事や家事を済ませた夜は、深夜まで営業しているスタバに行って読書をすることがよくあり、帰りは小腹がすくため、たいていコンビニで何か買うか、吉野家や松屋によって夜食を食べる。

夜なのでご飯なしの牛皿と豚汁。こんなに安く美味しいものが食べられるんだから、いい世の中だよな〜なんて、食べながらのんきに思ったりする。

先日こんな記事を見つけた。
いま、物凄い勢いで「日本の中流層」の生活文化のレベルがアジアに抜かされている現実 – ボンタイ

長期のデフレ下で、業績を伸ばした日本のチェーン店が、アジアに進出しており、どこも日本より高い価格がつけられているとのこと。

日本は長く「物価が高い国」として有名だった。
そして物価が安いアジアの国々に、ショッピング旅行に行くのも普通のことだったが、どうやら状況は変わってきたようだ。

僕は一時期アジア移住を真剣に考えていたことがあった。東京からの仕事をこなしつつ、日本円で報酬をもらい、物価の安いアジアで生活すれば、為替ギャップで贅沢な暮らしができるのではないか、と企んでいたのだ。

しかし実際行ったり調べたりして、そこまで安い生活はできないことは、なんとなく実感としてわかった。東京に比べれば確かに安い、しかし今住んでいる福岡に比べると、そこまで差はない、というか、むしろ福岡での生活レベルを現地で実現しようとすると、かなり割高になってしまう。ということでわざわざ住むまでの労力をかけるメリットは、今のところない、という一応の結論に落ち着いた。

やっぱ安く快適に過ごすなら福岡だろ、なんて今は福岡最強説を持論としているが、アベノミクスによる円安進行と、アジア諸国の経済成長で、その説はますます確信に近づいている。

聞くところによると、今は日本のバーゲン期間中に、アジアからブランド品を買いにやってくる旅行客が、けっこういるらしい。ついにアジア諸国から日本に、「安さを求めて」買い物に来る、という逆転現象が起こり始めているようだ。なんという諸行無常感。

アベノミクスの影響で、今はインフレに振れているようだが、しばらくは日本の「物価の安さ」の恩恵に、あやかっていこうと思う。僕にとっては、物価が安いほうが本がたくさん買えるので、夜のスタバ読書で文化レベルは上がる(はず)。

おしまい。

 

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