東京ダイエットのすすめ

東京と福岡の2拠点生活を始めてずいぶん経つ。普段は主に福岡で生活しており、東京は仕事や展示のために来ることが多いが、夏は息子の休みに合わせて、1ヶ月ほど親子で東京で暮らしている。

福岡ではあまり人と会うことなくのんびり暮らす一方、東京ではビジネスやプライベート関係なく、とにかくいろんな人と会う。僕にとって福岡は「静」で東京は「動」だ。

そして人と会う際はたいてい一緒にご飯を食べるわけで、食べるものや量も必然的に増えることになる。

東京は美味しいアメリカン料理が食べられる場所なので、アメリカに住んでた自分にとっては大変嬉しく、ここぞとばかりにこんな料理とか食べたり…

こんなデザートを食べてしまう。そしてドリンクはコーラである。

福岡では常に心がけている糖質の量も、東京ではまったくおかまいなしだ。

でも東京から帰ってきて体重が増えていたことは一度もなく、逆に落ちていることも多い。少し前までそれが謎だったんだけど、iPhoneアプリで行動記録をとるようになってからすぐに理由がわかった。単純に動く距離が福岡より大幅に長いのだ。

東京はいろんな意味でダイエットに適した街だということが最近わかったので、ここに記録しておきたい。

■街がウォーキングマシーン

まずはコンパクトな福岡とは対照的に、東京は街全体がばかでかいので、とにかく移動距離が長い。いくら交通網が発達しているとはいえ、大きな駅では乗り換えるだけでかなりの距離を歩かなければならない。
なので1日に複数のアポイントがある場合は、歩く距離は5キロは余裕にこえ、10キロに達すこともざらにある。福岡ではジムで5キロ走っているが、東京では人と会うだけでそれ以上のトレーニングとなる。

■電車でバランストレーニング
電車に乗ったからといって、そこで休むなんてことは東京では許されない。席は埋まっており、目的地までスタンディングのバランストレーニングだ。さらに満員の場合は、ヨガ的なポーズのまま数十分耐えることを要求され、下半身の筋肉を効果的に鍛えることができる。

■駅というトレールフィールド
移動する際は必ず主要な駅を通過することになるが、迷路のように張り巡らされた通路と階段のアップダウン、さらに川のように流れる人混みをすり抜け、足早に通り抜ける様はさながら都会のトレールランニングである。ランとともに思考力と判断力、さらに動体視力を同時に高められる。

以上が東京の(ほぼ強制的な)トレーニングメニューである。

まあ無理やりまとめた感があるけれども、東京でずっと暮らしていると、満員電車や人混みは当たり前で、それがどのように自分に影響しているかはなかなか気づきにくいものだ。
しかし一度そこを離れると、けっこう体力や気力を使っていることがわかるし、それはデメリットだけでなく、これを毎日のように繰り返せば、多少の暴飲暴食くらいは帳消しにできるというメリットにも気づいたりするわけ。

ただメリットといいつつも、そこは東京。民間のジム同様、トレーニングセンター東京を利用するにはそれなりのコストがかかる。

東京の自宅から都心を往復するだけで交通費は1000円くらいはかかり、複数の駅をめぐったり、比較的新しくできた都営地下鉄やゆりかもめなどを使うと、2000円くらいいってしまうこともよくある。

Suicaに1万円チャージしても、2週間くらいでなくなる始末で、月額で考えると福岡で通っているジムの2倍以上かかってしまう。

東京は代謝が上がる分、出費も高くなる街だ。やはり東京は甘くない。

 

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