パリのテロ事件について、洗濯物を干しながら思ったこと

朝起きてiPhoneを覗くと、Facebookで「○○さんの無事が確認されました」という見慣れぬダイヤログが…。どれもパリ在住の友人だったので、ねぼけまなこ状態でも、パリで何か起こったこと、そしてそれはおそらくテロであることはすぐに予想がつきました。

というのも、アメリカのテロへの厳重な備えに対して、ヨーロッパはまだ隙があるイメージでして、もしも次のテロ事件が起こるならパリかロンドンあたりなんじゃないかと思ってたんですね。悲しいことにその予想は当たってしまった形となりました。

 

 

ああ、また当分イヤなニュースを見続けることになるのか…と思いつつ、当事者ではない自分がこの事件に対して、どういう態度をとるべきなのか、洗濯物を干しながら考えた結果、「こうやって洗濯物を干しているのが一番いいのだろう」というところに落ち着きました。

洗濯して、掃除して、仕事して、ご飯を食べて、風呂に入って歯を磨いて、よく眠る。そして家族や周りの人たちと楽しく話す。

要するにそういう当たり前のことを当たり前にこなして、健康で平穏に日々を過ごすことが一番いいんじゃないかと。

一見関係ないように見えますが、事件がもたらす負の連鎖を寄せ付けないようにするには、自分たちが健全な生活をキープするのが最も有効なのではないかと思うんですよね。今回のような悲劇的な惨事は、僕ら一人一人が持つ不満や不安、ストレスをフックのようにすくい上げ、怒りや悲しみに転嫁させる力を持ってまして、そのような負の感情がろくな結果を生まないのは、9.11や東日本大震災を振り返れば明らかです。

当事者は仕方ないにしても、僕らがここで感情的になり、短絡的な解決を急げば、事態はより混迷し、悪化の方向へと進むことになるでしょう。そしてそれは加害者側の思うつぼかもしれません。

9.11はまだ解決していないし、今回のフランスの事件も途中経過に過ぎません。グローバル社会になり、世界が繋がった負の側面として、僕らは今後もこの問題と向き合っていかなければならない、いわば長期戦です。その中で僕らがより良い判断を下すためには、僕らが良い状態でなければなりません。

今回の事件での犠牲を無駄にしないためには、怒りや悲しみにくれたり、この世を憂いたりするのではなく、自分たちが健全に生き、物を考えることをテロリズムの負のエネルギーから「堅守」することだと思いますね。バランスが崩れた場所に平和はありませんから。人間の理性とは、こういう時に発揮すべきものだと思います。

それでは皆さん良い日曜日を。

 

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